桂井 麻里衣 准教授
理工学部
インテリジェント情報工学科
同志社大学ではどんなことが学べるの?どんな先生がいるの?
実際の研究室を訪ねて、先生にお話を聞きました。
最適な情報検索・推薦手法の開発
こんにちは。桂井先生は今、どんな研究をしているのですか?
桂井先生 ウェブ上に存在する大量の創作物(テキストや画像など)を分析し、世の中のトレンドや個人の嗜好に関する情報を抽出しています。この情報をもとに、様々なニーズに合わせた情報検索・推薦手法を提案しています。
研究にのめり込んだきっかけ
私たちの生活にとても身近な研究ですね。なぜこの分野に興味を持たれたのですか?
桂井先生 中学生の頃は北海道の地方部に住んでいました。他の市町村に行くには長距離移動が必要でしたが、インターネットを使うと全国・全世界の人と簡単にコミュニケーションが取れることに感動を覚えました。特に、日記やイラストなどの作品を介してユーザーの交流が広がる点に魅力と可能性を感じ、それが原動力となって知的創作活動の分析・支援を研究するに至りました。
いま研究室で推しの学び
先生の研究室では、どんな技術を学ぶことができますか?
桂井先生 学生たちは、確率統計や機械学習を武器として、多様なコンテンツに対する検索・推薦技術を研究しています。最近の卒業論文テーマとしては、「SNS投稿の人気予測」、「専門家間の交流関係の可視化」、「体格を考慮したコーディネート画像推薦」などが挙げられます。
研究室でのディスカッション風景。
この研究が持つ可能性とは
情報技術に関する知識やスキルは、どのような場面で生かされますか?
桂井先生 雑多なデータから有用な情報や知見を抽出するスキルは、組織の方策改善や新規事業の考案などに大いに役立ちます。また、私たちの研究室が分析対象としている創作物には明確な「正解」がないため、何を目的としてどう取り組むかを全力で考えることも、進路を問わず貴重な経験になると思います!
桂井先生が思い描く未来
様々なことにつながっていくのですね。では、先生の今の目標は何ですか?
桂井先生 現在は知的活動の一種である「学術研究」の分析に取り組んでいて、効率的に関連文献や協働相手を発見する技術を開発しています。これらの研究成果をもとに、人々の学びや知識共有をサポートするオンラインプラットフォームの構築を実現したいと考えています。
桂井先生からメッセージ
最後に、これから大学への進学を目指している人たちへ、メッセージをお願いします!
桂井先生 あらゆる活動情報が蓄積されるビッグデータ時代において、情報技術は様々な学問領域との融合可能性が極めて高い分野です。文系・理系の枠組みにとらわれず、幅広く興味を持って勉強することが、大学での研究活動に大いに役立ちます。何事にも「面白い」と感じる姿勢を大切にしてください!
桂井先生、本日は様々な質問にお答えいただきありがとうございました!
プロフィール
桂井 麻里衣
理工学部 インテリジェント情報工学科
2010年北海道大学工学部卒業。12年北海道大学大学院情報科学研究科修士課程修了。14年北海道大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了、博士(情報科学)取得。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、15年同志社大学理工学部助教。21年より同志社大学理工学部准教授。
- 出身地:
- 北海道
- 趣味:
- 読書、テレビ・映画鑑賞、ゲーム、イラスト作成。
- 休日の過ごし方:
- 趣味に没頭する、飛行機で遠出する、スイーツを食べに行く、お酒を飲みに行く。