服部 伸 教授

文学部 文化史学科

ようこそ、研究室へ

同志社大学ではどんなことが学べるの?どんな先生がいるの?
実際の研究室を訪ねて、先生にお話を聞きました。

近現代ドイツの医社会史を研究

こんにちは。服部先生は今、どんな研究をしているのですか?

服部先生 ドイツの工業都市の労働者・職人街で、19世紀末から20世紀末まで存在した健康協会の活動を調べています。ドイツが科学的医学で世界をリードした時代に、彼らは科学的医学に不信感をもち、非正統医療による治療を学び、自ら治療しようとしました。彼らがどのような方法で治療法を学び、実践していたのかを明らかにしつつ、都市下層民の健康や生活に関する意識について考えています。

狭い個人研究室は図書、史料、書類であふれかえっています。全ての図書が書架に収まり、背表紙の書名がわかるようになれば、研究の能率は格段に良くなるのですが・・・。

研究にのめり込んだきっかけ

先生はどうしてこの研究への道を選んだのですか?

服部先生 幼稚園の頃になりたかったのは科学者でした。鉄腕アトムに登場するお茶の水博士のイメージです。中学・高校生の頃は(クラシックギターの)ギタリストになりたいと思ったり、詩人に憧れたりしましたが、音楽の才があるとは思えず、文才にも恵まれず、数学が致命的に苦手で、消去法的に歴史学の「学者」への道を選びました。父が歴史学者で、その姿をこわごわ見ていたことが影響したのかもしれません。

ゼミでの学び

学生たちはいま先生の研究室(ゼミ)でどんなことを学んでいるのですか?

服部先生 ヨーロッパ近現代史を研究しています。19世紀イギリスの精神病院入院患者と家族の関係、19世紀スペイン国民の帝国意識、アイルランド独立戦争期の共和主義者側のプロパガンダ、ヴァイマル時代ドイツの労働者がもつ暴力性など、多様なテーマを扱っています。

この研究が持つ可能性とは

この研究はどんなことに役立つのでしょうか。

服部先生 大学院に進学して、それぞれの研究をより深めていけば、その地域・時代の特性に関する歴史学上の新しい発見があるかもしれません。卒業生の中には、大学で研究を続ける人、中学・高校で歴史教育に携わる人もいます。一方で、公務員や民間企業で働いている人もたくさんいます。このような人にとっては、歴史学を研究して得られた知識そのものが役立つとは限らないのですが、外国語の文献や史料を読み、その情報を整理して、ひとつの見解をまとめる作業を通じて獲得した知的な能力を社会の中で活用しています。

服部先生が思い描く未来

先生のいまの目標、夢は?

服部先生 小さな出来事を一つひとつ発掘し、それを積み重ねることによって、時代の大きな流れを読み取っていくことです。名もなき人びとの日常的な暮らしの中から、時代の転換を明らかにすることが研究の理想だと考えています。

服部先生からメッセージ

これから大学への進学を目指している人たちへ、メッセージをお願いします!

服部先生 大学は知識や技術だけを学ぶ場ではありません。大切なことは、自分で課題を見つけ出し、それを解決するためにどのようなことをすれば良いのかを考え、そのために試行錯誤を繰り返しながら進んでいくことです。知識や技術はそのための道具です。とはいえ、課題を見つけ、それを解決するには知識と技術が必要ですから、入学までに知識や技術をしっかり蓄えてください。

服部先生、本日は様々な質問にお答えいただきありがとうございました!

プロフィール

服部 伸

文学部 文化史学科

1984年同志社大学文学部文化学科文化史学専攻卒業。91年同志社大学大学院文学研究科博士後期課程中退。2000年博士(文化史学)取得。大学院後期課程時代にシュトゥットガルト大学(ドイツ)人文学部歴史学科に留学。日本学術振興会特別研究員を経て、91~2002年岐阜大学教育学部助教授、02~04年同志社大学文学部助教授、04年より同教授。

出身地:
大阪府
趣味:
ヨーロッパの街歩き、山歩き、オペラ・コンサート鑑賞
休日の過ごし方:
平日に処理しきれない校務、授業の準備、ジョギング、犬の散歩、研究

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