舟本 聡 准教授

生命医科学部
医生命システム学科

ようこそ、研究室へ

同志社大学ではどんなことが学べるの?どんな先生がいるの?
実際の研究室を訪ねて、先生にお話を聞きました。

アルツハイマー病についてを研究

こんにちは。舟本先生は今、どんな研究をしているのですか?

舟本先生 記憶がなくなってしまうアルツハイマー病と呼ばれる脳の疾患について研究しています。特に原因物質として知られるアミロイドβタンパク質のつくられる仕組みを明らかにして、そこで分かったことを応用することによって、疾患の予防や記憶低下を遅延させる方法を探っています。

研究にのめり込んだきっかけ

いま、とても注目されている分野ですね。先生はどうしてこの研究への道を選んだのですか?

舟本先生 幼い頃、家には多くの図鑑や百科事典があり、昆虫や動物を飼うなど生き物好きの子供でした。漠然と将来は理科の先生になろうかなと思っていたところ、大学で生命科学、特に遺伝子やタンパク質のはたらきを深く学び、それらに没入することになりました。ちょっと背伸びをして、ヒトの役にも立ちたいと思いはじめ、気がつけばそれを追って今に至っています。

いま研究室で推しの学び

先生の研究室に入ると、どんなことを学べるのでしょうか。

舟本先生 どのようにしてアミロイドβタンパク質ができるのか?
どのようにしてアミロイドβタンパク質が凝集するのか?
なぜ、脳の特定の領域がアミロイドβタンパク質で侵されるのか?
脳内のどの細胞がアミロイドβタンパク質をつくっているのか?
などを主な卒論テーマとしています。

この研究が持つ可能性とは

それらの研究は、将来、どのような方面で役立つのでしょうか?

舟本先生 アルツハイマー病の予防や治療が安価に済ませられる可能性があり、私たちの方法が他の疾患治療にも役立つことが考えられます。
一般に「研究」は、答え探しと思われがちですが、実際には「問い」探しの段階から「研究」は始まっています。優れた「研究」とは、いずれも重要な「問い」への解答です。まず、どのような「問い」があるか一緒に考えるようにしています。この活動を通して、分野に関わらず、これから起こる様々な問題解決できる力をつけて欲しいです。

舟本先生が思い描く未来

先生の今の夢はなんですか?

舟本先生 少しでも健康寿命を延ばし、明るい長寿社会をつくることです。

舟本先生からメッセージ

最後に、これから大学への進学を目指している人たちへ、メッセージをお願いします!

舟本先生 多くの分野を広く浅く覗いてみるのが良いと思います。馴染みのない分野にこれまでと違う価値を見出すかも知れませんし、これまで大切にしていたものがそうでもなく感じることもあると思います。
また、小中高とどの段階でも言えることですが、交友関係を大切にしてください。大学時代は、打算なく付き合えるおそらく最後の時期です。そこで得た友人・知人は一生の財産です。

舟本先生、本日は様々な質問にお答えいただきありがとうございました!

プロフィール

舟本 聡

生命医科学部 医生命システム学科

1998年北海道大学大学院理学研究科修了。同年、博士(理学)取得、日本学術振興会特別研究員(PD)。99年カリフォルニア大学サンディエゴ校分子遺伝学センター 博士研究員。2002年東京大学大学院医学系研究科神経病理学助手。07年同志社大学生命医科学部設置準備室准教授。08年より同志社大学大学院生命医科学研究科准教授。

出身地:
北海道
趣味:
料理
休日の過ごし方:
子供と遊ぶこと

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