柴﨑 祥太 助教

文化情報学部 文化情報学科

ようこそ、研究室へ

同志社大学ではどんなことが学べるの?どんな先生がいるの?
実際の研究室を訪ねて、先生にお話を聞きました。

文化の進化をデータで解き明かす

こんにちは。柴﨑先生は今、どんな研究をしているのですか?

柴﨑先生 他の個体からの学習を通じて集団内にどのような文化(例えば宗教、物語、好みなど)が広まるのかを、数理モデルやデータ解析を組み合わせて研究しています。集団内で文化が変化しながら継承されていくプロセスを「文化進化」と呼びますが、文化進化はヒト以外の生物でも知られており、実験室ではハエの文化進化実験にも取り組んでいます。

研究室での一コマ

研究にのめり込んだきっかけ

先生はどうしてこの研究への道を選んだのですか?

柴﨑先生 私は文系の学生として大学に入学しました。しかし、学びを進める中で、人間について理解するには生物や数学も必要だと考えるようになり、数理モデルを使って生命現象を理解する数理生物学という研究分野に取り組むことにしました。そして、博士号の取得とともに原点に立ち返ってヒトの文化に関する研究を行うようになり、生物実験にも取り組んでいたためヒト以外の生物の文化にも興味を広げ、現在に至ります。

いま研究室で推しの学び

学生たちはいま先生の研究室(ゼミ)でどんなことを学んでいるのですか?

柴﨑先生 文化進化について、数理モデルやデータ解析を用いた研究をしています。卒業研究のテーマは「大規模言語モデルの存在は文化の伝播やイノベーションにどのように影響をもたらすのか」、「文化進化によって複数種からなる生物集団の振る舞いがどのように変化するのか」、「経済状況などに応じて流行りの本や音楽などの文化が変化するのか」など、さまざまです。

この研究が持つ可能性とは

この研究はどんなことに役立つのでしょうか。

柴﨑先生 私たち人間の文化は周囲の環境との相互作用から生まれてきます。近年、環境破壊や生物の大量絶滅が問題になっていますが、その結果、人間の文化も消滅してしまうかもしれません。たとえば、あるサカナが絶滅してしまえば、そのサカナを使った料理という文化は滅んでしまう可能性が高くなります。また、ヒト以外の生物に目を向ければ、文化の存在は集団における行動の多様性を担保しており、環境の変化への適応などを可能にします。つまり環境問題と文化は密接に関わっており、これらの生物集団における文化の保全が生物の保全につながる可能性があります。

柴﨑先生が思い描く未来

先生のいまの目標、夢は?

柴﨑先生 生命現象として文化を理解することです。人間の文化は長らく人文学、社会科学、自然科学のさまざまな分野で研究されてきました。文化がヒトの特徴として取り上げられることもありますが、ヒト以外の生物にも文化があるという研究も蓄積されています。また、情報を他の個体に伝えるという点で、文化は遺伝子にも似ているという議論もされてきました。これらを踏まえ、文化進化が生物の進化や周囲の環境とどのように影響し合っているのかを明らかにしたいと考えています。

柴﨑先生からメッセージ

これから大学への進学を目指している人たちへ、メッセージをお願いします!

柴﨑先生 大学の良い点は、多様な科目、教員、友人に巡り会えることです。これまで知らなかった知識や価値観に触れることで、考え方を広げてください。たとえば文化情報学部では文系・理系両分野の教員から知識を得ることができます。フットワークを軽くして、興味をもったことにはどんどんチャレンジしてみることが大事です。

プロフィール

柴﨑 祥太

文化情報学部 文化情報学科

2016年東京大学教養学部卒業、18年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修士課程修了。22年ローザンヌ大学生物・医学部 基礎微生物学科(University of Lausanne, Faculty of Biology and Medicine)博士課程修了(Ph.D. in life science)。ノースカロライナ大学グリーンズボロ校博士研究員、国立遺伝学研究所特任研究員を経て、25年より同志社大学文科情報学部助教。

出身地:
東京都
趣味:
本学に着任するまでは、剣道をしておりました。
休日の過ごし方:
家事・育児・研究

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