田原 義朗 准教授

理工学部
化学システム創成工学科

ようこそ、研究室へ

同志社大学ではどんなことが学べるの?どんな先生がいるの?
実際の研究室を訪ねて、先生にお話を聞きました。

薬の送達方法に関する基礎理論研究

こんにちは。田原先生は今、どんな研究をしているのですか?

田原先生 薬の体内への送達方法について、工学出身の研究者の立場から研究をしています。

研究にのめり込んだきっかけ

先生はどうしてこの研究への道を選んだのですか?

田原先生 私が大学生の時に研究室でやっていた研究が面白かったから、というのが正直なところでしょうか。私は高校生や大学生の頃に、自分の将来について具体的なイメージがある人間ではありませんでしたが、自分が面白いと思えることをすることが大切だと思っていました。それを見つけることや続けることは、とても難しいことでもあると思います。

いま研究室で推しの学び

研究室の学生は、どんなことを学んでいるのでしょうか。

田原先生 薬を封入した新しいエマルション(※)やゲルを作って、その薬がどのような理論に基づいて体内に送達されていくのかを研究しています。その他にもゲルを再生医療に利用する研究や、細胞を培養することによって薬を作る研究なども行っています。※エマルション:液体の中に液滴が分散したもの。例えばマヨネーズは水の中に油滴が分散したエマルションです。他にもバターやクリームなどもエマルションの例であり、普段の生活でもエマルションを使う機会は多いです。

この研究が持つ可能性とは

医療や薬に関することが多いんですね。そうした研究はどんなことに役立つのでしょうか。

田原先生 将来は医療の発展につながってほしいと思い、研究をしています。大学の研究ですから、すぐに役立つものを作るというよりは、その背景にある理論に注目することを意識して研究しています。このような基礎研究では、医学であっても工学であっても本質的に考えるべきことは共通していることが多く、理系の進路に進むのであれば、どんな仕事をする時でも必要とされる基本概念だと思います。

田原先生が思い描く未来

先生の夢はなんですか?

田原先生 薬の体内への送達方法について、今まで分かっていなかったことを明らかにすることでしょうか。一つの現象について調べるだけで何年もかかる研究ですが、少しでもその本質に迫れるように続けていきたいと思います。

田原先生からメッセージ

最後に、これから大学への進学を目指している人たちへ、メッセージをお願いします!

田原先生 大学ではぜひ、自分が面白いと思える勉強をしてほしいと思います。それを探すことは簡単そうで難しいことかもしれませんが、ぜひ多くの情報に触れた上で、自分の進路を考えてほしいと思います。

田原先生、本日は様々な質問にお答えいただきありがとうございました!

プロフィール

田原 義朗

理工学部 化学システム創成工学科

2012年九州大学大学院工学府修了、博士(工学)取得。12年〜京都大学大学院(JST-ERATO)特定研究員、17年~九州大学大学院特任助教を経て、19年より同志社大学理工学部准教授。

出身地:
山口県
趣味:
猫と遊ぶ。
休日の過ごし方:
家族と過ごす。

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