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同志社大学生のリアル。
全学部・全学科の声を集めました。

文学部 美学芸術学科

園田葉月さん

01

Q. 大学で打ち込んでいること、将来の夢は?

A.

何よりも学問に打ち込み、夢中になって講義を受けています。ふとした時に、異なる講義で得た知識が結びつき、化学反応が起こるように思考が深まる瞬間は何にも代えがたいものです。専攻する美術史という学問は実に興味深く、自らの感性を大切にしながら、その作品が持つ社会・歴史・文化的背景を緻密に考えていく作業に、この上ない喜びを感じます。また、さまざまな文献を読み解く上で重要な外国語の勉強にも根気強く向き合い、実践的な学びの場として学外のプログラムやプロジェクトにも積極的に参加しています。将来は芸術分野に関わる職業に就き、自分の世界をどこまでも広げられるように、生涯学び続ける人間でありたいと考えています。

02

Q. 学部はどうやって選びましたか?

A.

美術史を学びたいという強い気持ちに加え、「情報との向き合い方」を熟考できる場所だと考えたからです。情報収集ツールとして生活に不可欠なインターネットですが、私はその利便性と同時に、得られる情報が断片的なものではないかとの疑念を持ち、物事を体系的に理解する上で書物の重要性を感じていました。文学部の学びは、文献を読むことから始まります。表面的な情報を拾うのではなく、批判的な視点を持って、注意深く文章を読み解くスキルが磨かれることも、文学部美学芸術学科を志望した理由のひとつです。また、集めた情報をもとに、自分の思考を文章にする機会に最も恵まれた学部である点にも魅力を感じました。

03

Q. 印象に残っている授業はなんですか?

A.

私は主に西洋美術に関心を持つ学生が集まるゼミで、15世紀シエナ派の画家であるサセッタの祭壇画について研究しています。「知の旅を共にしましょう」という清瀬みさを先生の言葉はとても印象的で、さまざまなテーマで研究活動を行う学生が互いの発表を通して知見を広げる時間に、その言葉の意味を噛み締めています。『美術史特論(1)・(2)』はルネサンス美術の特質だけではなく、美術史の方法論や問題点も学ぶことができ、美術史を専攻する上での基盤を鍛えられる点で魅力を感じます。また『美学芸術学実地演習Ⅰ・Ⅱ』では京都のさまざまな場所を訪ねて「本物」に親しむ機会に、『芸術情報論Ⅰ・Ⅱ』では芸術と情報の関係性を多角的に思考する機会に恵まれました。

04

Q. 同志社大学生ってどんな人?

A.

京都という土地に愛情を抱き、特有の風情を満喫している人が多いように思います。キャンパス内を見渡すと、ベンチに腰を掛けて季節によって移り変わる景色を楽しむ学生をよく見かけます。私もその一人です。京都御所に隣接し、周辺に歴史的建造物が数多くあるので、ちょっとした空き時間にさまざまな場所を訪ねることができます。そのため、フットワークの軽い活動的な学生が多く、自分のリズムを確立して、のびのびとした大学生活を送っている友人の姿がたくさん思い浮かびます。また、全国各地、そして海外から多様なバックグラウンドを持つ学生が集まっているため、それぞれの価値観を尊重する風土が形成されていることを日々実感しています。

05

Q. あなたにとっての同志社大学って
どんなところ?

A.

端的に言えば原点です。それは、私の学問への情熱は同志社大学を起点としたものであり、10代から20代にかけての豊かな時間を過ごした場所だからです。また、多忙な毎日を送っていると、自分が今どのような時間の流れの中に位置しているのかを忘れてしまいがちですが、同志社大学のキャンパスは時間の移ろいを思い出させてくれる、私にとって大切な場所です。春には美しい桜に、夏には深い緑に、秋には黄金色の葉が舞い落ちる姿に、冬には雪と洋風建築の調和に出合うことができます。その記憶は大学を巣立った後にも繰り返し思い出されるものであり、この先の人生において原点へ回帰するための方法であると確信しています。

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