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同志社大学生のリアル。
全学部・全学科の声を集めました。

理工学部 電子工学科

橘 美里さん

01

Q. 大学で打ち込んでいること、将来の夢は?

A.

有機発光材料の劣化改善をテーマとした研究活動に励んでいます。従来の有機ELは酸素や水に弱いという弱点があり、耐酸化性・耐水性のある無機材料を加えることで、発光寿命を延ばすことが目的です。実現すればより多くの人に、長寿命の美しい画面で映画やスポーツ、ゲームなどを楽しんでもらえるようになるため、生活をより良くする研究としてやりがいを感じながら取り組んでいます。将来の夢は、研究の成果を社会に還元できる研究者になること。目まぐるしく変化する産業ニーズに対応できる柔軟な発想力と、研究内容を他分野の方に伝える表現力を養うことが、現在の目標です。

02

Q. 学部はどうやって選びましたか?

A.

中学生の時に、交通系ICカードを初めて持ったことがきっかけです。ICカードは一瞬かざすだけで改札を通過でき、路線図から料金を探して切符を買う手間を省くことや、ラッシュ時の混雑緩和にも貢献しています。そのことに感銘を受け、大学ではICカードの中枢技術である電子部品について学びたいと思い、理工学部電子工学科を志望しました。化学系の学科にも興味を持っていましたが、同志社大学はどの学部・学科に進んでも「行動次第で協同可能」であることが強みです。実際に、私が取り組んでいる有機発光材料の研究でも、機能分子・生命化学科の生体機能化学研究室の知識・技術をお借りしています。

03

Q. 印象に残っている授業はなんですか?

A.

3年次に受講した『電子工学実験Ⅱ』でライントレーサーという模型車を製作したことです。白い紙に描かれた黒線に沿って車を走らせる実験で、電子基板の組み立てや、制御プログラムの仕組みを学びました。私は製作に使う工具の扱いが苦手で、毎週のように補習に通って練習し、先生には理解が不十分だった動作原理の補完にも付き合っていただきました。模型車がプログラム通り動いた時は、「粘り強く頑張ったね」と声をかけていただき、とても感動したことが印象に残っています。補習で使った焦げたリード線やレギュレータは、「ほろ苦くも成長できた、一種の戦利品」として、いまも部屋に飾っています。

04

Q. 同志社大学生ってどんな人?

A.

メリハリがある人が多いです。 勉強する時は勉強し、遊ぶ時は遊ぶといった印象です。脳科学に基づいたスケジュール管理を実践している先輩もいました。私はメリハリをつけることが苦手だったのですが、時間の使い方を工夫して勉学やアルバイト、部活動などに取り組む友人たちと過ごす中で少しずつ意識が変わりました。いまでは研究の合間に自然豊かな京田辺キャンパスを散歩したり、写真を撮りに出掛けたり、有意義な学生生活を送っています。

05

Q. あなたにとっての同志社大学って
どんなところ?

A.

自分自身を見つめ直す場所です。同志社大学には、何かに興味を抱いたらすぐに行動に移すことができる環境が揃っています。私も2年次の時に文系職に興味を持ち、学内で開催される公務員講座や企業セミナーに足を運び、キャリアセンターへ相談に行った経験があります。結果的に、やはり研究者になりたいと考えるに至りましたが、「やりたいことの再確認」という意味でも、紆余曲折を経た期間はかけがえのないものだったと思います。転機は自分の手で作ることができます。同志社大学は学生支援も充実しており、自分の夢や目標を叶えられる場所だと思います。

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