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同志社大学生のリアル。
全学部・全学科の声を集めました。

国際教育インスティテュート
国際専修コース

安野伊万里さん

(本来所属:社会学部社会福祉学科)

01

Q. 大学で打ち込んでいること、将来の夢は?

A.

私は被爆地“ナガサキ”の出身で、高校時代から核兵器廃絶を求める署名活動を続けており、現在は真珠湾攻撃の舞台となったハワイと長崎の高校生による学習交流会などを開催しています。卒業論文では被爆・福祉・平和をテーマに研究を進めるとともに、被爆者へのインタビュー調査にも取り組んでいます。また、英語やスペイン語など言語の学習が好きで、その言語圏の文化を学び、比較することにも知的好奇心を掻き立てられています。将来は国際NGOや教育機関で平和や軍縮に携わる研究者・活動家となり、福祉的な考え方を持つ“ナガサキ”出身者として核の人道的影響を研究し、核廃絶運動に貢献したいと思っています。

02

Q. 学部はどうやって選びましたか?

A.

高校生の時に「発展途上国で暮らす障害児の人生を、より豊かにする方法を探りたい」という想いを抱き、社会福祉に興味を持ちました。同志社大学の社会学部は、社会福祉教育機関として長い歴史があり、多くのパイオニアを輩出していたため志望しました。現在は、国際専修コースに所属し、社会学部で社会福祉について学びながら、国際教育インスティテュート(ILA)の科目を通して、リベラルアーツを専攻しています。ILAの刺激的な学びは、英語運用能力だけではなく、批判的に考える力が身につきます。また、自分の専門分野を俯瞰的に眺め、友人との交流を通して他国の文化に親しむことで、海外で働くという将来の目標につながる貴重な経験が得られていると考えています。

03

Q. 印象に残っている授業はなんですか?

A.

言語人類学を学ぶ『Social Foundations of Language』では、エスノグラフィーという調査手法を用いて、他国籍のグループメンバーと独自の新言語を考案しました。文法や文字表記、非言語的コミュニケーションを考えることで、言語の成立にまつわる人間の行動を理解できて楽しかったです。教育人類学を学ぶ『Social Foundations of Education』では、各国の教育に対する考え方の違いや教育格差を解明する上で、人類学の視点が重要な役割を果たすことを知りました。また、中東地域の政治を中心に学んだ『Comparative Politics』も印象に残っています。特にパレスチナ問題を扱った際には、クラスにアラブ地域とイスラエル出身の学生がいる中で、ガザ地区出身のゲスト講師の話を聞く貴重な機会に恵まれ、問題の根深さを痛感しました。

04

Q. 同志社大学生ってどんな人?

A.

創立者の新島襄先生が説いた、「我が校の門をくぐりたるものは、政治家になるもよし、宗教家になるもよし、実業家になるもよし、教育家になるもよし……」という言葉を体現するかのように“彩り豊か”です。いろいろな経験や文化背景を持った人が、それぞれの人生における最適なタイミングで同志社大学に集っているというイメージです。ディスカッションの講義で意見を戦わせたり、鴨川のほとりでゆったりと語り合ったり、キャンパスの内外で多様な学生が出会い、混ざり合うことで素敵な化学反応が起きています。また、夢に向かってコツコツと努力をする人がたくさんいます。夜遅くまで図書館や寒梅館で勉強する学生を見ると、自分も身が引き締まる思いがします。

05

Q. あなたにとっての同志社大学ってどんなところ?

A.

新島襄先生をはじめ、多くの関係者や卒業生によって耕された「肥沃な土地」のような場所だと感じます。学生はたくさんの養分を吸収しながら根を伸ばし、幹を太くし、枝を広げ、簡単には倒れない頑丈な木となると思います。私自身、同志社大学での経験や様々な方との出会いを通して、自分の土台となる根を張り、成長することができました。同志社大学という恵まれた土地で育ったことに感謝し、誇りに思っていきたいです。

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