哲学科DEPARTMENT OF PHILOSOPHY

人間社会の諸問題を捉える
「ものの見方」を確立する

学科の特色

「よく生きるとは何か?」という問いの探究は、人類の歴史と同じだけ古い永遠のテーマと言っても過言ではありません。哲学科では、この問いに立ち向かってきた人類の知的遺産と呼べる哲学、倫理、思想の古典に取り組み、人間や世界の本質を明らかにしようと試みています。徹底的な古典研究を通じて根本的な問いに向き合う哲学・倫理学、現代の諸問題を考察のきっかけにする現代倫理・現代社会、多文化共生や宗教と人間との関わりを考える宗教・文化などの学びを通し、最終的には、哲学と社会との関わりを考えていきます。
哲学は、人生を充実させるために生まれた学問であり、それを学ぶことによって、自分らしい「ものの見方」を確立することは、現代社会の諸問題解決のために必要不可欠です。演習や講義による学びを通して新しい「ものの見方」を発見しようとする“哲学的態度”を養いながら、人間と世界の本質を探究し、羅針盤なき時代を生き抜く確かな目を鍛えてもらいたいと考えています。

カリキュラム

上記科目のほかに、全学共通教養教育科目や、他学部科目などから選択して履修を行います。

卒業論文テーマ例

  • ミシェル・フーコーにおける自己への配慮とパレーシア
  • デカルトにおける無限の観念について
  • アルトーにおける残酷の問題――デリダの解釈をめぐって
  • J.S.ミル『自由論』における「幸福」について
  • フッサール『危機』書における生活世界の解明と現象学的方法の問題
  • ジャン=ポール・サルトル『存在と無』における二つの存在構造について
  • シェリング『人間的自由の本質』における超越論的自由
  • トーマス・クーン『科学革命の構造』における「パラダイム」の諸相
  • ウィトゲンシュタイン『哲学探究』における「言語ゲーム」の成立

同学部の学科