国文学科
日本文学、日本語についての知識を深め、世界と対話できる人間力を培う
学科の特色
日本語とその文学は、古代から現代に至る知の結晶です。その叡智に学ぶことで、現代社会はどうあるべきか、自分はどう生きるべきか問い直す。それが国文学科の学びの形です。国文学科では、日本文学・日本語学に関する知識や研究方法を身につけるとともに、その知識や方法を活用して、自ら日本文化についての理解を深めることを目指します。グローバル社会、情報化社会であればこそ、「対話できる個」の人間力を養うことが最も大切だと考えています。
対象とする領域は、古代・中世・近世・近現代の文学研究、日本語研究と多岐にわたっています。また、芸能や美術、歴史や思想などの分野と関連させて掘り下げることで、今に続く日本文化への理解を深めていきます。
このように多様な学びに対応し、個々の学びが実りあるものとなるよう、講義についても幅広い時代・領域を扱う科目と担当教員がそろっています。さらに、個々のライフスタイルに応じたカリキュラムを組めるよう、1〜7講時に授業が開講されているほか、必修科目の単位数を緩やかにし、学生の自主的な学びを大切にしています。
カリキュラム
上記科目のほかに、全学共通教養教育科目や、他学部科目などから選択して履修を行います。
卒業論文テーマ例
- 麻績王の歌と麻績氏と説話の伝播について
- 密通における藤壺と柏木の共通項の考究
- 室町時代の物語における四季の傾向と理想
- 謡曲「求塚」における堕地獄について—菜摘みとの関係をめぐって—
- 和歌のやりとりから見る良寛の人物像
- 異端者の世界への入口としての谷崎ミステリー―『白昼鬼語』と『私』と『柳湯の事件』―
- 岡本かの子『老妓抄』における時代性——〈老女〉表象と作品の形式をめぐって
- 昭和から令和へ、新しい「ジョゼと虎と魚たち」の形
- 「むね」と「こころ」の慣用表現の歴史
- 若者言葉「形容詞+引用テ」の意味・用法―「えぐいて」「やばいて」「おもろいて」を中心に―