哲学科DEPARTMENT OF PHILOSOPHY

人間社会の諸問題を捉える
「ものの見方」を確立する

学科の特色

「よく生きるとは何か?」という問いの探究は、人類の歴史と同じだけ古い永遠のテーマと言っても過言ではありません。哲学科では、この問いに立ち向かってきた人類の知的遺産と呼べる哲学、倫理、思想の古典に取り組み、人間や世界の本質を明らかにしようと試みています。徹底的な古典研究を通じて根本的な問いに向き合う哲学・倫理学、現代の諸問題を考察のきっかけにする現代倫理・現代社会、多文化共生や宗教と人間との関わりを考える宗教・文化などの学びを通し、最終的には、哲学と社会との関わりを考えていきます。
哲学は、人生を充実させるために生まれた学問であり、それを学ぶことによって、自分らしい「ものの見方」を確立することは、現代社会の諸問題解決のために必要不可欠です。演習や講義による学びを通して新しい「ものの見方」を発見しようとする“哲学的態度”を養いながら、人間と世界の本質を探究し、羅針盤なき時代を生き抜く確かな目を鍛えてもらいたいと考えています。

カリキュラム

上記科目のほかに、全学共通教養教育科目や、他学部科目などから選択して履修を行います。

卒業論文テーマ例

  • ショーペンハウアーにおける「意志の否定」と「共苦」の関係―ホルクハイマー「全く他なるものへの憧れ」としての神学からの照明―
  • ピーター・ウィンチ『社会科学の理念―ウィトゲンシュタイン哲学と社会研究―』における哲学の学問的使命
  • 「消滅しえぬ媒介者」としてのヘーゲル左派
  • ファッションによる自己表現はいかにして可能か―メルロ=ポンティ『知覚の現象学』から読み取る
  • ジョン・ロックにおける寛容の概念―『寛容についての手紙』を中心に―
  • アダム・スミスにおける同感の概念―道徳の原動力を同感に見出すことの普遍妥当性―
  • デリダ『グラマトロジーについて』における原゠エクリチュールの生成―ソシュール『一般言語学講義』の読解から―
  • 『パンセ』の幸福論
  • 自己責任論についての批判的考察および責任像の転換
  • プラトン『ポリテイア』における同意

同学部の学科