哲学科
人間社会の諸問題を捉える
「ものの見方」を確立する

学科の特色
「よく生きるとは何か?」という問いの探究は、人類の歴史と同じだけ古い永遠のテーマと言っても過言ではありません。哲学科では、この問いに立ち向かってきた人類の知的遺産と呼べる哲学、倫理、思想の古典に取り組み、人間や世界の本質を明らかにしようと試みています。徹底的な古典研究を通じて根本的な問いに向き合う哲学・倫理学、現代の諸問題を考察のきっかけにする現代倫理・現代社会、多文化共生や宗教と人間との関わりを考える宗教・文化などの学びを通し、最終的には、哲学と社会との関わりを考えていきます。
哲学は、人生を充実させるために生まれた学問であり、それを学ぶことによって、自分らしい「ものの見方」を確立することは、現代社会の諸問題解決のために必要不可欠です。演習や講義による学びを通して新しい「ものの見方」を発見しようとする“哲学的態度”を養いながら、人間と世界の本質を探究し、羅針盤なき時代を生き抜く確かな目を鍛えてもらいたいと考えています。
卒業論文テーマ例
- カントにおける純粋理性の事実
- チャールズ・サンダース・パース「信念の確定の仕方」における探究の特質
- 追遂行としての共感
- 現象学的還元による生世界の発見
- 動物は政治的権利を持ちうるか ―アラスデア・コクレーンによる動物の権利論―
- 近代戦争とその図像―バタイユとゴヤから
- 「ケアを共にすること」の基底 —お返しへの負債感をどう乗り越えるか—
- アリストテレスの宇宙論における天界の運動の原因について
同学部の学科
