国文学科
日本文学、日本語についての知識を深め、世界と対話できる人間力を培う

学科の特色
日本語とその文学は、古代から現代に至る知の結晶です。その叡智に学ぶことで、現代社会はどうあるべきか、自分はどう生きるべきか問い直す。それが国文学科の学びの形です。国文学科では、日本文学・日本語学に関する知識や研究方法を身につけるとともに、その知識や方法を活用して、自ら日本文化についての理解を深めることを目指します。グローバル社会、情報化社会であればこそ、「対話できる個」の人間力を養うことが最も大切だと考えています。
対象とする領域は、古代・中世・近世・近現代の文学研究、日本語研究と多岐にわたっています。また、芸能や美術、歴史や思想などの分野と関連させて掘り下げることで、今に続く日本文化への理解を深めていきます。
このように多様な学びに対応し、個々の学びが実りあるものとなるよう、講義についても幅広い時代・領域を扱う科目と担当教員がそろっています。さらに、個々のライフスタイルに応じたカリキュラムを組めるよう、1〜7講時に授業が開講されているほか、必修科目の単位数を緩やかにし、学生の自主的な学びを大切にしています。
卒業論文テーマ例
- 万葉集巻十四に見られる「ぬるぬる」について
- 『源氏物語』宇治十帖における「あはれ」の考察 ―仏教との関わり―
- 『今昔物語集』巻二七の怪異の描かれ方 ―第三一話における問題点について―
- 覚一本『平家物語』における合戦描写の工夫
- 元禄期における近松歌舞伎の工夫
- 『海人の刈藻』における大田垣蓮月の独自性 ―歌集や物語との比較から―
- 安部公房『棒』を教材とした文学教育の可能性
- 食への嫌悪に見るジェンダー規範の抑圧 ―高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」論―
- 女狂言における敬語表現の差異
- 副詞「おそらく」の文体的性格と史的変遷の考察
同学部の学科
