文化史学科
人間の営みを歴史から理解し、
未来の文化を創造する力を育てる
学科の特色
文化史学科は、政治・外交、経済・産業、宗教、芸術、さらには、家族や日常生活に至るまで、人間のあらゆる活動領域を「広義の文化」として捉え、その歴史を多面的かつ有機的に把握することを目指します。
文化史学科の学びでは、自分で歴史上の課題を見つけ、文献や史料を読んで問題を解決していくことが大切になります。そのため、学びを進めるにつれ、多様な情報を収集・整理・分析する能力が身につきます。さらに、日本史・西洋史・東洋史・考古学・地理学など幅広い分野を学ぶことで視野が広がり、ものごとを歴史的視座から考える力を体得することが可能です。
学びの舞台となる今出川キャンパスは、京都御所と相国寺との間に位置し、重要文化財が立ち並ぶ歴史博物館の趣さえある、文化史を学ぶにはこれ以上ない恵まれた環境です。また、本学科は世界各地の名門大学との交換留学制度が整備されており、興味を持った海外の大学で勉強できる機会を得られるほか、短期間の海外フィールドワークと日本での講義を組み合わせた科目も展開しています。
カリキュラム
上記科目のほかに、全学共通教養教育科目や、他学部科目などから選択して履修を行います。
卒業論文テーマ例
- 近世祇園祭におけるご神体信仰の諸相
- 彦根市南部地域における明治時代以降の水害被災状況と災害対応
- 京都・高山寺白光神像について
- 『日本霊異記』の「孝」観念の特質と奈良時代公民の孝受容
- 熊本バンド結成に関する考察
- 平安京陶硯考―風字硯を中心に―
- 20世紀初頭のニューヨークにおける映画館とその観客層について
- 四世紀末ローマ帝国の異教-キリスト教関係
- マムルーク朝後期におけるエジプト農業と都市社会
- 学生視点の中世パリ大学
- 世紀転換期ロシア沿海州におけるアジア人問題と公衆衛生
- 20世紀前半における華北農村の看青慣行