教育文化学科
三宅 桃花さん
いま、何を学んでいますか?
教育について多面的に学び、現在は卒業論文の執筆に向けて「高校中退を経験した人の生活史」というテーマで研究を進めています。
以前、社会学とは「他者の合理性を理解する」学問であると学びました。当事者への調査によって、これまでの人生や社会の中で感じていることを聞き取り、その言葉から高校中退という経験をどのように受け止め、生き抜いているのかを浮かび上がらせる研究は、まさに「他者の合理性を理解する」こと。行為の裏にある背景を丁寧に読み解くことで、人間の多面性に近づくことができる点に面白さを感じています。
学部・学科はどうやって選びましたか?
私は高校を中退して高卒認定で同志社大学に進学しました。
受験生の頃は学ぶことによって思考の幅が広がっていくことを実感し、「学びの力」を再認識しました。その一方で、高校を中退するまでに受けてきた教育が、自分にとって窮屈だったという思いもありました。こうした体験から教育を多面的に学びたいと考えるようになり、学校教育に限らず社会のあらゆる場面での学びを対象にしている社会学部教育文化学科を志望しました。
同志社大学の好きなところは?
挑戦を後押しする風土があるところです。新しいことを始めようとする時、同志社の友人からネガティブな言葉をかけられることはありません。むしろ、それぞれの専門分野の知見から、協力を申し出てくれることがほとんど。先生方も快く相談に応えてくれ、新しいフィールドで役立つ助言やヒントを与えてくれることもあります。
それぞれの関心に従って精力的に活動している学生が多く、その姿に何度も刺激を受けました。挑戦することを否定されない場は、大学生活を実り多いものにしてくれていると感じています。
卒業後は何をする?
大学で学んだことを活かして、個人の尊厳が尊重され、安心して暮らすことができる社会づくりに関わりたいと思っています。
受験生へのメッセージ
苦しいことも多い時期だと思いますが、それを乗り越えた先には気の置けない仲間や、尊敬できる先生との出会いが待っています。そして合格に向かって努力していることは、後々あらゆる形で皆さんの力になってくれるはずです。目先の偏差値にとらわれ過ぎることなく、自分を労ることを忘れず、受験当日に照準を合わせて頑張ってください。