国文学科
いま、何を学んでいますか?
日本語学のゼミで「副詞」がどのような歴史を経て、現在のような使われ方をするようになったのかを研究しています。
時代によって用例数や使用ジャンルが異なり、その違いに見られる特徴を分析するのですが、幅広い時代の多種多様な資料に目を通すことができ、現代とは違った意味や構文で用いられていた事例に出会うこともあり、日々驚きの連続です。
また、日本文学の講義では時代背景や作家の人生を加味して、自分で問いを立てながら丁寧に読んでいく文学研究の楽しさを感じています。
学部・学科はどうやって選びましたか?
進路選択をする際に、幼い頃から小説や国語辞典を手に取って楽しんでいましたことを思い出しました。
ただ、「なぜ本を読むことが楽しいと思えたのか?」という問いには答えが出せず、「それならば4年間をかけて自分なりの答えを出そう」という考えに至り、長い歴史を持つ京都の地で国文学を学べる同志社大学文学部を選びました。もちろん、自分にとって未知の、さまざまな文学作品に触れたいという純粋な気持ちも大きかったです。
同志社大学の好きなところは?
日本全国、そして海外から学生が集まっていることもあって、さまざまな地域の文化に触れられるところが魅力です。
私は国文学科の学生なので、友人との会話の中で方言が飛び出てくると嬉しくなります。同じ講義を受けていてもバックボーンが違えば、考え方や感じ方、表現方法が大きく異なることもあり、同志社生との出会いを経て入学前よりもはるかに柔軟な思考ができるようになったと感じています。
また、個人的には「徳照館」にある文学部専用の書庫も、古い書物や珍しい資料が数多く所蔵されているお気に入りの場所です。課題で資料が必要な場合に利用することが多いのですが、目的もなくブラウジングするのもまた楽しく、知的好奇心が刺激されます。
卒業後は何をする?
幼い頃から地域の人たちの優しさに包まれた生活を送ってきたため、いつしか地域貢献がしたいと思うようになり、卒業後は地域の人たちの支えになるような職業に就きたいと考えています。どのような関わり方で支えていくのか、まだ明確な目標は定まっていませんが、地域の人たちと直接コミュニケーションを図って、より良い暮らしにつなげることができればと思っています。
受験生へのメッセージ
受験勉強で思い詰めた表情をしていると、「大学で人生が決まるわけではない」と大人は言ってくれます。確かにそうなのですが、本人にとっては人生をかけた一大イベントにほかなりません。悔しさや辛い経験が必ずしも自分の糧になるとは限りませんが、まったくプラスにならないということはないと思います。自分で決めた目標に向かって、最後まで諦めずチャレンジを続けてください。応援しています。