文化史学科
福島 颯馬さん
いま、何を学んでいますか?
文化史学科には2つのコースがあり、私は西洋・東洋史コースを選択して東洋史を専門に学んでいます。
社会や人々の価値観は、さまざまな要因が複雑に絡み合って形成されています。「この時代の人々は何故このようなことをしたのだろう」「どうしてこのような社会構造になっているのだろう」といった疑問を紐解いていくことに、文化史を学ぶ面白さがあると思っています。
学部・学科はどうやって選びましたか?
漠然と人文科学系の学問に興味があったものの、大学選びでは具体的な学部・学科を決めあぐねていました。文化史学科を志望したのは、歴史という枠の中でさまざまなテーマを扱うことができると考えたからです。
率直に言えば、歴史が特別に好きだったわけではなく、むしろ年号や人物名を暗記することは苦手でした。成績が良かったわけでもないのですが、文化史学科で歴史を学ぶ面白さを知ることができ、当時の選択を後悔したことはありません。
同志社大学の好きなところは?
さまざまな学部・学科を持つ総合大学なので、学びの分野が幅広いことです。講義の数が多く種類も多彩で、自分の興味に合わせて必要な知識を身に付けることができます。図書館の蔵書も豊富で、専門分野以外のことについて調べる時に便利です。
また、キリスト教に関する授業があるなど、異文化について見識を深められるところも魅力だと思っています。キャンパス内に礼拝堂があり、昼休みに流れてくるオルガンの音色を聞きながらベンチに座っていると心が落ち着きます。
卒業後は何をする?
公務員を目指しています。
現在は学内の対策講座を受講して資格取得に向けて準備を進めているところ。文化史学科の同級生には教員免許取得に挑戦している人も多く、社会科だけではなく、国語科や英語科の教員を目指して頑張っている人もいます。
受験生へのメッセージ
「知彼知己、百戦不殆(相手の力と自分の力をよく知って戦う者は、何度戦っても負ける心配がない)」。中国の兵法書『孫子』の一節ですが、試験の傾向を読み取り、自分の得手不得手を理解して対策するという点で、大学受験にも通じる言葉だと思います。そして自身の関心と向き合い、それに適う大学や学部を選ぶ時にも、彼我を知ることを大切にしてください。