医生命システム学科DEPARTMENT OF MEDICAL LIFE SYSTEMS

人体の機能の秘密を解き明かし、
医療の可能性に迫る

学科の特色

ヒトという生命体は、もろく病気になりやすい半面、驚くべき回復力を秘めています。医生命システム学科では、こうしたヒトが持つ高度な機能を、医学・生命科学領域のあらゆる角度から探究していきます。また、病気の解明や予防法、健康増進、そして治療に役立つ研究・技術開発を進めていきます。 
医生命システム学科にはトップクラスの研究者が集まり、日々精力的に研究が進められています。これらはいずれも今後の医療や生命の本質に関わる社会的意義の高いものです。また、医師や薬剤師免許を有する教員も多数在籍しており、「生物学」や「化学」などの基礎科目から、基礎医学、薬学分野などの専門応用科目、さらに問題解決能力の向上を目指した体験的な実験実習も用意されており、年次進行に合わせて知的好奇心や将来の専門性に応じた積み上げ式の学習を行います。4年次の卒業研究では、丁寧な指導のもと、新たな研究結果、発見が得られる興奮、緊張感をじかに感じることとなります。医生命システム学科では、これらの学びを通じて、ヒトの健康を基礎医学から支える人材の育成を目指しています。
医生命システム学科の卒業生は、医薬品をはじめ、食品、化粧品などさまざまな分野の企業において高い就職実績があり、医学と生命科学の幅広く高度な知識、研究力を身につけた専門家として第一線で活躍しています。また、大学院へ進学し、より高度な研究テーマに挑むとともに研究力、実践力を向上させる卒業生も多くいます。
医生命システム学科では、学科webサイトを開設しています。講義内容や研究室の紹介、年間スケジュール、在学生・卒業生の声、就職状況など情報が満載です。医生命システム学科をもっと詳しく知りたい方は、ぜひ学科webサイトにアクセスしてみてください。

演習と講義

カリキュラムは、まず、特徴的な「生命医科学概論」から始まります。これは、医学と生命科学の概論を学ぶ授業で、医生命システム学科の教員が毎週交代で講義を担当し、健康・病気とは何か、医療とビジネス、医薬品開発、死生観の変遷と終末期医療など、広く生命医科学に関わる課題について具体的事例を交えながらの生きた講義を受けることで、本学科で学ぶ意義や社会的責任を実感し、これから携わる分野への思いを新たにするのです。講義では、1・2年次で「細胞生物学」「分子生物学」「人体の構造と機能」など、細胞を構成する物質から人体構造に至るまで、生命探究のための基礎的知識を幅広く徹底して学びます。3年次からは、研究現場での活用を想定した「分子創薬科学」「脳神経機構学」「アンチエイジング」「機能性食品医学」など、さらに専門性の高い講義を学びます。また、講義と並行して、1年次から「医生命基礎実験」をはじめとする多彩な演習が準備されており、マウス解剖やDNA検出などの実験実習を通して、最先端の研究の現場で求められる知識と技術を身につけます。このように講義で得られた“知識”を“実感”として捉えることで醸成された生命研究に対する興味・情熱を胸に、卒業研究にて本格的な基礎医学・生命科学研究の扉を開くことになります。医生命システム学科で学んだ学生は、これまで文部科学省主催のサイエンスインカレでの受賞や、卒業研究で得られた卓越した成果による論文発表や学会賞の受賞実績などを残しており、科学者として社会に貢献できる高い能力が身につきます。

カリキュラム

上記科目のほかに、全学共通教養教育科目や、他学部科目などから選択して履修を行います。

卒業論文テーマ例

  • コレステロール酸化物による神経細胞死のメカニズムの解明
  • 好中球機能に及ぼす食品因子の研究
  • 臓器移植における拒絶反応の制御について
  • 運動器疾患の新規治療・予防法の開発を目指した破骨細胞の分子メカニズムの研究
  • イメージング質量分析法を用いた疾患の病理学的解析
  • シナプス小胞への伝達物質充填のメカニズム解析
  • アンチエイジングの観点から老化度・危険因子の評価方法の研究
  • 遺伝子発現の破綻によるがん発症機構の解明
  • 細菌毒素、ウイルスタンパクを標的とした新規感染症治療薬の開発
  • 血漿セレン含有タンパク質セレノプロテインPによる糖尿病増悪メカニズムの解析

同学部の学科