医情報学科
カラダを見守り、カラダに学び、
情報工学・電子工学・科学の新しい分野を開拓する学科
学科の特色
ヒトや生物の情報に関する知識や技術を広く身につけることができるのが、医情報学科です。卒業論文製作時には、下記の研究室に所属して、幅広い分野で最先端の研究を行います。
- 生体情報研究室(応用化学)
- 超音波エレクトロニクス生体計測研究室(電子工学)
- 脳神経行動工学研究室(脳神経科学・動物工学)
- ヒューマンインフォマティクス研究室(情報工学)
- 生命物理科学研究室(物理学)
- 数理統計科学研究室(統計学)
今、社会で求められているカリキュラム
医情報学科では、ヒトや生物の情報を取得し、理解し、利用するために、基礎的な科目、電子・情報工学、「知覚認知」や「生物情報」などの応用科目、「人体の構造と機能」や「生物学」「医用機器概論」などといった医学関連の科目がバランスよく配置されています。より優れたエンジニアを輩出するために、「物理科学実験」「医情報応用実験」「プログラミング」といった実験や演習科目においては、技術や知識の修得だけでなく、自立して考えることを目標に、目的設定や考察を行うことを重視しています。卒業研究では、深い研究・開発が行われます。研究が、社会に還元できることも重要なポイントです。
医情報学科の学生の多くは大学院へと進学し、より高度な学習や研究へと進みます。卒業生の進路は、医療機器に関連するメーカーだけでなく、電機・電子系の企業や、情報・通信系の企業など多岐にわたります。現在までに、パナソニック、日立製作所、三菱電機、トヨタ自動車、西日本旅客鉄道、東レ、日産自動車、堀場製作所、関西電力、野村総合研究所、西日本電信電話(採用人数実績順)などの企業に就職しており、大学の演習や講義での学びを活かし、研究や開発部門をはじめ幅広い分野で活躍しています。
AI・データサイエンスの先を行く
今、AI・IT分野では人材が不足しています。この人材の不足は今後ますます深刻化するため、AI・データサイエンスを扱える人材を養成することが急務であると言われています。このAI・データサイエンスに関連する知識や技術は、医情報学科の学びの一部から得られます。しかしながら、AIやデータサイエンスは単なる道具です。家を建てる例で言えば、のこぎりやかんなの使い方を学ぶようなものです。それも大事ですが、どのような家を建てるのか、デザインし、その機能を考える人物になりたいと思いませんか?医情報学科では、AI、データサイエンス、エレクトロニクス、ITの技術を身に着け、それをヒトや動物の理解、ヒトがいかにwell-beingな状態になるかを考えることができる人物を養成します。これからの社会やものづくりには、ヒトの要素がかかせません。そういう意味において、医情報の学びは、AI・データサイエンスの先を行くものといえます。
カリキュラム
卒業論文テーマ例
- 生物と人工物に対する快・不快情動の神経科学的分析~fNIRSによる検討~
- 超音波とMRの同時マルチモダリティ・イメージング
- コウモリの空間学習プロセスに関する行動分析および数理学的検討
- 水/水ミクロ相分離を活用した自発的な細胞配置
- 機能性分子を用いる生体化学情報の選択的検出
- ディープラーニングによる情動刺激画像生成と識別
- 赤外光レーザーを利用した新型補聴器の開発
- 超音波MEMSデバイスの作製とバイオセンサ応用
- DNA二本鎖切断に対する糖類の保護効果
- 大規模複雑データにおける新たな治療効果推定手法の開発