神学科DEPARTMENT OF THEOLOGY

興味、目標に応じて
自由に組み立てられるカリキュラム

学科の特色

キリスト教、ユダヤ教、イスラーム教を信仰している人々は、現在、世界の人口のうち55%にも上るとされています。これらの宗教についての知識を備えておくことは、現代国際社会の動向を知る上では欠かせない要素の一つであると言えます。神学部では、これら3つの一神教をメインとしながら、それぞれの宗教に関わる文化、社会、歴史、言語、芸術、さらには哲学、心理学、社会学なども併せて学びます。
神学科では、3つの一神教の全てを幅広く学ぶことも、いずれかを選択して深く学ぶこともできます。ユダヤ教、イスラーム教に関連する多彩な科目が開講されており、自分自身の興味の深さや、学びたい内容に沿って授業を選ぶことができます。聖書の言語である旧約ヘブライ語と新約ギリシア語、ユダヤ教を学ぶ上で必須の現代ヘブライ語、イスラーム教の聖典に使われるアラビア語を第二言語として選択できるほか、先進的な一神教研究を活かした科目など、他大学では学ぶことのできない授業が多いことも特徴の一つです。
生きるための知恵である宗教を学問的に研究することを通じて、広く深い人間理解と知的洞察力を身につけた教養人の養成を目指します。

カリキュラム

卒業論文テーマ例

  • ラクダの戦いと教友の権威―シャイフ・ムフィード『ラクダ』の考察―
  • 現代イスラエルにおける宗教シオニストの女性の兵役―イスラエル社会の多面的変化―
  • ディズニー映画における宗教的価値観の時代的変遷
    ―長編アニメーション版と実写版作品の比較を中心に―
  • ヨハネ福音書7:53-8:11(Pericope Adulterae)におけるイエス像の一考察
    ―ヨハネ8:7bを中心に―
  • 16世紀ルター派による東方正教会との対話
    ーその歴史的、神学的意義の考察-
  • J・L・フロマートカの受肉論
    ―『人間への途上にある福音』を中心に―
  • 賀川豊彦はジョン・ラスキンをどのように受容したか
  • 古代イスラエルにおける石柱(מצבה)の機能に関する一考察
  • 潜伏キリシタン関連遺産とダークツーリズム
    ―巡礼地の観光資源としての利活用―
  • フランス・カトリック教会における権力構造とその変遷
    ―子供への性的虐待を巡って:教会とカリスマの失墜とサクラメントによる隠蔽―
  • 「マルタとマリア」物語から考える「性役割」
    ―ルカによる福音書10章38-42節を中心に―
  • キリスト教と農業教育
    ―農民福音学校とブラジル土地なし農民運動の比較から―